70代の健康な成人120人以上を対象とした6カ月間の研究により、高強度インターバルトレーニング(HIIT)は除脂肪筋肉量を維持しながら体脂肪を減少させることが判明した。中強度および低強度の運動プログラムでも適度な脂肪減少は見られたが、中強度のトレーニングでは除脂肪筋肉量のわずかな減少が確認された。
サンシャインコースト大学(UniSC)の研究チームは、オーストラリアのグレーターブリスベン地域に住む120人以上の健康な高齢者を対象に、運動強度の比較調査を行った。
参加者は6カ月間、ジムで週3回の監視付き運動セッションを行った。参加者の平均年齢は72歳、平均ボディマス指数(BMI)は26 kg/m²であった。
研究の結果、高強度、中強度、低強度のいずれの運動プログラムでも適度な脂肪減少が見られた。しかし、筆頭著者のグレース・ローズ博士によると、除脂肪筋肉量を維持できたのはHIITプログラムのみであった。
「高強度、中強度、低強度の運動はいずれも適度な脂肪減少をもたらしましたが、除脂肪筋肉量を維持できたのはHIITだけでした」とローズ氏は述べている。
ローズ氏によれば、中強度トレーニングは脂肪量を減少させる一方で、トレードオフが生じるという。
「中強度トレーニングは脂肪量を減らしましたが、同時に除脂肪筋肉量のわずかな低下も引き起こしました」と同氏は述べた。
UniSCの生理学准教授で共同著者のミア・ショーンバーグ氏は、HIITは筋肉組織に大きな負荷をかけるため、筋肉を保護できる可能性があると指摘する。
「HIITがより効果的である理由は、筋肉により大きな負荷をかけることで、身体に対して筋肉組織を失うのではなく維持するようにというより強力なシグナルを送るためだと考えられます。」
この研究結果は学術誌『Maturitas』に掲載され、プロジェクトにはUniSCの研究者に加え、クイーンズランド大学の協力者も参加した。