Bungieはマーケティング会社のKurppa Hoskと提携し、『Marathon』内の「Cryo Archive」マップを解放するための代替現実ゲーム(ARG)を設計した。プレイヤーたちは開発側の予想を上回る速さでARGを攻略し、週末のリリース前にマップの早期公開へと繋がった。この取り組みは、ゲーム内のパズルと外部の手がかりを融合させ、コミュニティの関与を促すことを目的としていた。
Bungieは2021年よりKurppa Hoskと共同で『Marathon』のプロモーション施策に取り組んできた。その始まりは、ゲームの最初のトレーラーに隠されたウェブサイトや、カリフォルニア州ベニスビーチのグラフィティへとつながる手がかりだった。今回のCryo Archiveマップのために両チームは、ターミナルやDiscord、専用ウェブサイトを通じてゲームと統合されたARGを制作した。Bungieのプリンシパル・マーケティング・マネージャーであるNick Clifford氏は、『Halo 2』の「I Love Bees」のような過去のARGの伝統を尊重しつつ、コミュニティの協力によってゲームの世界観を広げることを重視したと語った。プリンシパル・プロデューサーのEmanuel Rosu氏は、ゲーム内のターミナルが、コミュニティのキーワードを使ってプレイヤーを自然と外部の議論へと導く仕組みになっていたと指摘する。Kurppa HoskのAnton Ronsjö氏は、ARGを「ゲームの中のゲーム」と表現し、ASCIIや16進数、バイナリへのデータ変換やゲーム内の方位といったパズルが組み込まれていたと説明した。Paul Martinsson氏は、通常のプレイを阻害することなく達成感とストーリーの拡張を提供することを目指したと強調する。開発チームは、Ben Starrが声をあてたDurandalのダイアログやマップトレーラーといった報酬を用意し、進行ペースを調整していたが、プレイヤーの攻略速度は予想以上だった。Clifford氏は「プレイヤーは常に我々の予想を超える速さで解き明かしてしまう」と語り、疑念を抱く声に対しても直接的なヒントは出していないと否定した。19ページにおよぶマニュアルの解読といった難所も、Discordのコミュニティを通じた集団の力であっという間に攻略され、開発チームを驚かせた。Rosu氏は、ライブ運用チームと常に調整を重ね、マップの解放タイミングを最適化していたと振り返った。