Xiaomi、奇瑞汽車(Chery)、一汽奔騰(FAW Bestune)が、チップや原材料価格の高騰を背景に電気自動車の販売価格を引き上げた。2025年の積極的な値下げ競争からは一転した動きとなるが、アナリストは需要の低迷により再び値下げを余儀なくされる可能性があると警告している。この動きは今月初旬から始まり、Xiaomiが直近で価格改定を行った。
中国の電気自動車(EV)メーカーであるXiaomi、奇瑞汽車、一汽奔騰の3社は、炭酸リチウムなどの原材料やDRAMチップといったサプライチェーンコストの高騰を受け、最近、モデルの販売価格を引き上げた。これは、自動車メーカーやサプライヤーの収益性を圧迫し、規制当局の監視を招いた2025年の積極的な値下げ競争からの大きな転換点となる。これらのブランドは大規模な販売実績があるわけではないものの、今回の値上げは潜在的なトレンドを示唆している。ただし、小売価格は最終的には実需に左右されるとアナリストは指摘している。Xiaomiは3月19日に最新の価格改定を行い、新世代モデル「SU7」標準バージョンの開始価格を従来モデルから4,000元引き上げ、21万9,900元(約3万1,800米ドル)にすると発表した。創業者兼CEOの雷軍氏は、サプライチェーンにおける部品価格の急激な上昇が値上げの理由であるとしている。このトレンドは今月初旬から始まった。3月10日、奇瑞汽車の高級ブランド「Exeed」は、ハイエンドモデル「ET5」の価格を3月21日から5,000元引き上げると発表した。さらに、これまで無料で提供されていたスマートドライビングパッケージも5,000元で有料化されるため、実質的な値上げ幅は1万元となる。3月8日には、一汽奔騰が「2026年型奔騰悦意03」を発売し、中・上位モデルで2,000元から5,000元の値上げを行った。上海の自動車調査会社Automotive Foresightのマネージングディレクター、イェール・チャン氏は、「炭酸リチウムなどの一部原材料のコスト上昇や、DRAM価格の急騰により、EVメーカーは販売価格の引き上げを余儀なくされている」と述べ、「小売価格は依然として実際の需要次第ではあるものの、今後追随するブランドが増える可能性がある」と分析した。