アメリカ栄養学会の年次学術大会「NUTRITION 2026」で発表された調査結果によると、写真撮影でカロリーを記録する人気のアプリ4種は、精密に調理された食事と比較した場合、カロリーと脂質量を約3分の1過小評価していたことが明らかになりました。
アメリカ栄養学会のニュースリリースによると、研究チームは、MyFitnessPal、LoseIt!、Cal AI、Appedietの4種類の写真ベースのカロリー管理アプリを対象に、米国立衛生研究所(NIH)の代謝管理キッチンで調理された102食の食事を用いて検証を行いました。
テストの結果、これらのアプリによる推定値は、実際の食事の栄養価を大幅に下回りました。平均すると、アプリはカロリーを約250〜345kcal、脂質量を約30g過小評価していました。
NIH傘下の国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)の博士研究員であるアーロン・ヘンギスト氏は、写真による推定値だけに頼らないようユーザーに呼びかけました。
「分量を調整したり、正確な量を入力したりせずに写真ベースのアプリを利用している人は、その結果を鵜呑みにするべきではありません」とヘンギスト氏は述べています。「こうしたアプリは、特に脂質由来のカロリーを過小評価する傾向があるため、実際に摂取した量はアプリの表示よりも多い可能性が高いのです」
同学会によると、この調査結果は、NIDDKのポストバカロレア研究研修生であるオリビア・チャールズ氏によって、NUTRITION 2026のプレジデント・オーラル・セッションで発表されました。同会議は7月25日から28日まで、ワシントンD.C.近郊のメリーランド州ナショナルハーバーで開催されました。
研究チームはまた、200食以上の食事を用いた追跡調査の初期段階の結果も報告しており、脂質含有量が高い傾向にある低炭水化物のケトジェニック食において、アプリによる推定がより困難である可能性を示唆しました。
研究者らは、実生活での精度を向上させるために、写真ベースのツールを、分量の調整や正確な量の入力といった従来型の記録方法と併用することを推奨しています。