2026年6月13日土曜日にシカゴで開催された米国分泌学会の年次総会「ENDO 2026」で発表された研究結果によると、低脂肪食からスクロース(ショ糖)を除去したところ、16週間にわたりマウスの耐糖能が悪化し、腸内細菌叢に変化が生じたことが明らかになった。
ENDO 2026に関連する抄録および学会のニュースリリースによると、16週間にわたりスクロース無添加の低脂肪食を与えられたマウスは、スクロースを含む低脂肪食を与えられたマウスと比較して、耐糖能の障害およびインスリン感受性の低下が見られた。
研究チームはまた、16S rRNAシーケンスに基づき、腸内細菌の多様性と構成に大きな変化があったことを報告した。これには短鎖脂肪酸を産生する一部の細菌の減少や、炎症誘発性またはストレス適応型とされる分類群の増加が含まれる。チームはこれらの変化が結腸の炎症と関連しているとし、結腸における組織損傷と免疫細胞の浸潤の増加について説明した。
さらに研究者らは、腸肝軸の活性化と一致する肝臓の所見を報告しており、微小水疱性脂肪蓄積や小葉性炎症に加え、肝臓の炎症シグナルの増大が確認された。
「低脂肪食からスクロースを完全に除去することは、予期せず腸の健康を損ない、炎症や代謝機能障害を促進する可能性がある。このことは、単に砂糖を排除することよりもバランスの取れた栄養摂取が重要であることを浮き彫りにしている」と、本研究を発表したクウェート市のダスマン糖尿病研究所の主任科学者であるラシード・アフマド博士は述べた。
アフマド氏はまた、今回の結果は「腸と免疫の恒常性を維持するために、バランスの取れた炭水化物の摂取が重要である」ことを強調していると述べた。
ダスマン糖尿病研究所の暫定所長であるファイサル・ハメド・アル・リファエイ医師は、こうした研究は公衆衛生の成果を改善することを目的とした、根拠に基づく研究に対する同研究所の取り組みを反映するものだと語った。
今回の知見は学会で発表された動物実験に基づく報告であり、スクロースの除去がヒトにおいても同様の影響をもたらすと証明されたわけではない。