ホンダは1月21日、フォーミュラ・ワン(F1)選手権復帰に向け、新型パワーユニットを公開した。このユニットは英国のアストンマーチンチームに供給され、新たなCO2排出規制に対応している。ホンダ社長の三部敏宏氏は、レーシング技術を自動車開発に活用すると強調した。
ホンダモーターは1月21日、東京で記者会見を開き、F1選手権向けの新型パワーユニットを公開した。このパワーユニットには新型エンジンが含まれており、英国のアストンマーチンチームに供給される。ホンダのF1参戦は5回目となり、1964年の初参戦以来、複数回の撤退と復帰を繰り返してきた。2023年に5度目の復帰を発表した。
新規制では、レーシングカーの駆動出力の約半分を電動モーターが占め、エンジン出力も同程度となる。また、低CO2排出の合成燃料の使用が義務付けられる。これにより、ホンダは製造技術と脱炭素化の課題に挑む。
会見で、三部敏宏社長は「F1は製造技術と脱炭素化を挑戦するモータースポーツだ。私たちはこれを四輪車事業とつなげていく」と力説した。また、新たな駆動系を搭載した新型車両も公開された。
一方、アストンマーチンのローレンス・ストロール最高経営責任者(執行会長)は同イベントで、パートナーシップの開始を祝い、「開発の旅路」に期待を寄せた。ストロール氏は新パワーユニットの性能について、「メルボルンでの開幕戦まで分からない。トラックで確かめるまで不安を待つしかない」と語った。
F1の人気は世界的に高まっており、2025年の観客数は670万人で、2019年の1.6倍となった。日本グランプリも2009年以来最大の観客を集めた。日本メーカーでは、トヨタが米国のハースF1チームと技術提携している。