テスラの自動運転車向け「Cybercab」商標登録申請が、フランスの飲料会社による先行請求により米特許商標庁(USPTO)で停止された。テスラが申請前に名称を発表したためUnibevが先に申請できたのが原因だ。両社の交渉は進行中だが、解決には至っていない。
テスラは2024年10月10日の「We, Robot」イベントで、2人乗り自動運転車のCybercabを発表した。しかし、同社は2024年11月まで商標申請を行わず、他社が動く隙を与えた。
2024年10月28日、ハードセルツァーで知られるフランス企業Unibevが車両カテゴリで「Cybercab」(シリアルNo. 79412082)を申請。これがテスラの申請(シリアルNo. 98806788)より先で、USPTOは2025年11月14日にテスラの申請を停止した。審査官のMeghan Reinhart氏は、既存登録(No. 5963829)との混同可能性とUnibevの優先権を理由に挙げた。
USPTOの通知書には「本申請の処理は、下記の先行申請が登録または放棄されるまで停止」とある。Unibevはテスラの過去のテキーラ事業に関連する「TESLAQUILA」の米国商標3件を保有しており、ライバル関係の背景がある。
テスラは拒絶に異議を唱えたが、審査官は主張を認めなかった。事情に詳しい情報筋によると、両社は交渉中だが詳細は非公開。この問題は、USPTOがテスラの「Robotaxi」商標を一般用語的として拒絶したのに続く。
この状況は、テスラの自動運転車命名戦略の課題を浮き彫りにする。和解や法廷勝利——例えばUnibevの車両使用意図の欠如証明——がなければ、テスラは名称変更や権利買収を迫られ、スクワッティング戦術を報いる可能性がある。