2026年2月19日に公開されたテスラの特許出願書類によると、電気自動車向けのデュアルバッテリーシステムが概説されており、その中にはトレーラー搭載型の補助バッテリーパックも含まれています。2024年8月に出願されたこの特許は、高度な管理モードを通じたメインバッテリーとの統合方法を詳述しており、かつてCybertruck向けに計画されていたものの後に中止された航続距離延長装置の課題に対処する設計となっています。
テスラは2024年8月15日、「電気自動車の航続距離延長装置の統合(Electric Vehicle Range Extender Integration)」と題した特許出願(US 2026/0048683 A1)を行いました。2026年2月19日に公開されたこの特許には、Cybertruckの主任エンジニアでありエンジニアリング担当シニアディレクターを務めるWes Morrill氏を含む4名が発明者として名を連ねています。このシステムは、800Vのメインバッテリーパックと400Vの補助バッテリーパックを2つの並列DC/DCコンバーターで接続し、電圧差を管理する仕組みです。システムは3つのモードで動作します。走行中に両方のパックを比例配分で消費する「エネルギー状態(SOE)バランスモード」、DC急速充電器に接続する前に電圧を調整する「開回路電圧(OCV)マッチングモード」、そして安全確認後に50kWから500kW超の速度で同時充電を行う「並列充電モード」です。補助バッテリーはトラックの荷台、または高電圧ヒッチインターフェースを介して牽引トレーラー内に搭載可能です。トレーラーの選択肢にはソーラーパネル接続用のMC4コネクターが含まれており、テスラが中止したCybertruckの荷台搭載型エクステンダーとは異なり、車両の荷室スペースを消費しません。熱管理については、コンバーターからの廃熱を利用して寒冷時に補助パックをプレコンディショニングするほか、車両のメイン冷却ループに接続された冷却システムで補完します。テスラは2023年後半、470マイル(約756km)以上の航続距離を実現するCybertruck用レンジエクステンダーを約束していましたが、その後2025年初頭から2025年半ばへと発売を延期し、目標航続距離も445マイル(約716km)以上に引き下げていました。同オプションは2025年4月にコンフィギュレーターから削除され、2025年5月に正式に中止が発表されて予約金が返金されました。今回の特許出願はこの中止以前、当該オプションが提供されていた時期に行われたものです。Rivianも2020年に着脱式バッテリーに関する先行特許を取得していますが、テスラの特許は電力管理ソフトウェアの側面に重点を置いています。