Fordは新しいUniversal EVプラットフォーム上でミッドサイズの電動ピックアップトラックを開発中で、2027年に3万ドルの開始価格を目指す。会社は小型バッテリーと空力デザインによる効率化に注力し、手頃な価格の車両を実現する。これはフルサイズのF-150 Lightningの課題に続くもので、高コストと航続距離の問題に直面した。
Fordの低価格電動車両への取り組みは、2027年に同社のUniversal EVプラットフォームでデビューする新型ミッドサイズピックアップトラックで続く。このプロジェクトは数年前に設立された内部スカンクワークスチームに由来し、同等距離での部品削減とエネルギー使用低減を重視している。 同自動車メーカーはF-150 Lightningのようなフルサイズモデルから転換した。その生産は牽引による航続距離低下と6万ドル超の価格に対する購入者懸念の中で終了し、Fordに約200億ドルの損失をもたらした。新トラックはToyota RAV4より広い室内空間を提供し、車両コストの約40%を占める小型バッテリーパックに依存する。ミシガン産のプリスマチックリン酸鉄リチウムセルを使用し、ルイビル工場で40%少ない作業ステーションの工程で組み立てられる。 効率向上は現行ミッドサイズトラック比15%改善を目標とする。空力改善にはベッドを過ぎる空気流を導く雫型キャブが含まれる。Ford先端EV開発の空力責任者Saleem Merkt氏は「空気から見れば、もはやトラックではない」と説明した。F1の知見を活かしたチームは3Dプリント部品を使った早期風洞試験で迅速イテレーションを実施。サイズ20%以上縮小したサイドミラーの再設計で1.5マイルの航続距離向上が見込まれる。 設計トレードオフはチーム整合のための「バウンティ」システムで管理されたと、Ford先端EV開発のエグゼクティブディレクターAlan Clarke氏。例として屋根を1mm上げるとバッテリーコストが1.30ドル増か航続0.055マイル減。構造革新として前後2つのアルミ鋳造のみでFord Maverickの146部品比。バッテリーは高密度セル・トゥ・ストラクチャーデザイン、48V低電圧システムと400V内部双方向充電を組み合わせる。車両はソフトウェア定義で、多数の制御ユニットではなく5台のコンピューターによるゾナルアーキテクチャを採用。 価格、EPA航続距離、販売などの詳細は後日発表。