テスラCEOのイーロン・マスク氏は、同社の監督付きFull Self-Drivingソフトウェアが2月14日以降、月額99ドルのサブスクリプション専用モデルに移行し、直接購入を終了すると発表した。オーナーからは、継続費用と安全懸念による苛立ちから技術の利便性への熱狂まで、反応が分かれている。アナリストは、この変更をテスラの自動運転能力への自信の高まりの兆候と見ている。
テスラがFull Self-Driving(FSD)ソフトウェアの直接購入オプションを廃止する決定は、電気自動車メーカーの大きな転換点だ。2016年末から5,000ドル(後に8,000ドルに値上げ)で販売され、2021年から月額99ドルのサブスクリプションも提供されていたFSDは、2月14日以降、サブスクリプションのみで利用可能になる。 Business Insiderは3人のテスラオーナーに反応を聞いた。2022年に標準航続距離Model 3を購入したレスリー・スナイプス氏は、この変更を「大きな失望」と呼び、サブスクリプション疲労と安全懸念を挙げた。無料トライアルでFSDを試したが、当時の10,000ドルの購入価格を拒否した。「テスラの自動運転には自信が持てない」とスナイプス氏は言い、低照度や雨天時のカメラ問題を指摘。長距離ドライブ時のみサブスクを検討する。 一方、アリゾナで最近Model Yを購入したスコット・アンダーソン氏はサブスクリプションを選択し、好意的だ。「妻と最近、家から70マイルほど山へドライブした。新車が中断なく全程を運転した」と語る。アンダーソン氏は技術進化で価格低下を期待する。 数年前にFSDを購入したカリフォルニアのニッキ・リンドグレン氏のようなオーナーには、将来の決定に影響。「運転中にFSDをどんどん使うようになった」とBusiness Insiderに話すが、新車へのソフトウェア移行を認めない限りアップグレードを躊躇すると懸念。 Morningstarのアナリスト、セス・ゴールドスタイン氏は、この動きをテスラのFSDへの「自信の高まり」の証拠と解釈。無監督運転機能の早期登場を予想し、価格上昇や充電・保険バンドル化を予測。「これにより、一部の消費者がテスラを購入し、後でFSDを買うか、長旅予定月の月だけ購入可能」と述べた。 テスラは発表にコメントせず、これはロボットタクシー拡大やCybercab生産などの広範な目標と一致。自律走行進捗に連動したマスク氏の1兆ドル報酬パッケージへの圧力の中だ。