ITQB NOVAとポルトガル腫瘍学研究所(IPOFG)の科学者らは、悪性乳がんがどのように免疫システムを回避するのかを解明するための「BRIDGEプロジェクト」を開始した。本プロジェクトは、疾患進行のより正確な予測および個別化医療を実現するためのバイオマーカーの特定を目指す。最大7万5000ユーロの資金提供を受け、2年間かけて患者のサンプルを用いて研究室での発見を検証する。
BRIDGEプロジェクト(Biomarker Research Integrating Data of Glyco-Immune Signatures and Clinical Evidence in Breast Cancerの略称)は、がん細胞と免疫細胞が相互作用する腫瘍微小環境を標的としている。研究者らは、腫瘍が免疫による検知を抑制し、無制限な増殖を引き起こすことを可能にする細胞表面の低分子化合物の特定を目指している。本研究は、腫瘍と免疫のコミュニケーションに関するこれまでの発見を基盤としており、現在はポルトガル腫瘍学研究所(IPOFG)から提供された実際の患者サンプルを用いて検証が行われている。