F1の2026年プレシーズンテストの初週、バーレーンでメルセデスエンジン搭載チームがレッドブルの新型パワーユニットを高い性能と信頼性で称賛した。しかし、チーム代表やドライバーのコメントから、サンドバッグやお気に入り扱いを避ける政治的動機が示唆される。一方、新規レギュレーションがレーススタートを複雑化し、介入要請が出ている。
バーレーンのテストセッションで、レッドブルの新DM01エンジン(フォードと社内開発)が際立つパフォーマーとして注目された。メルセデス代表のトト・ウォルフはレッドブルを「ベンチマーク」と呼び、メルセデスは「追いつけなかった」と述べた。レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェは自チームをフェラーリ、メルセデス、マクラーレンに次ぐ4位とし、スカデリアのシャルル・ルクレールの安定したラップを指摘した。 ルクレールは逆にフェラーリの位置を控えめにし、メルセデスとレッドブルをより速いチームと指した。マクラーレンのオスカー・ピアストリは慎重論を繰り返し、エネルギー管理の問題がラップタイムで「0.5秒以上」を失う可能性を強調。マックス・フェルスタッペンは称賛を「陽動戦術」と一蹴し、メルセデスを「極端なサンドバッグ」と非難、メルボルンのオーストラリアGPまでに大幅なパワー向上を予測した。 テストデータでは、フェルスタッペンがスタートフィニッシュストレートでライバルより高い最高速を記録。ワシェはエネルギー管理の迅速な解決を初期優位の理由としつつ、他チームが今や同等か上回っていると認めた。社内ではイサック・ハジャールらドライバーがエンジン信頼性に驚きを表明、ハジャールはバルセロナ初日に110周を走破し、3年前プロジェクト開始ながらの進捗を称賛した。 一方、MGU-Hなしの2026パワーユニットがレーススタートを難しくしている。MGU-H補助なしでエンジンは高回転—アンドレア・キミ・アントネッリの練習で最大13,000rpm—を長時間維持し、ターボスプールに10秒超も。ジョージ・ラッセルはリスクを指摘、ライト消灯時にではなくターボ最適時でない発進を問題視。ピアストリは悪いスタートで6〜7ポジション失う可能性をF2のanti-stallに喩えた。 チームはギア比アプローチの多様性を観察、レッドブルはバッテリー充填のための積極的ダウンシフトを使用、ラッセルはフェラーリの小型ターボがスタートを容易くすると推測。グリッド上MGU-K使用含むレギュレーション変更要請は、次回F1委員会で期待される。